研究テーマ

ニューノーマルにおける新しいリーダーシップ像
~ リーダーとして未来をどうよみ、どう適応するか ~

2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、社会や経済の在り方、そして経営や生活の在り方が大きく変化する年になりました。ウィズコロナ、そしていずれ迎えるであろうアフターコロナを超えて、ビヨンドコロナをどうふるまうか、という問いが突きつけられています。社会構造や産業構造の変容も余儀なくされ、相似形に元に戻ることは考えにくい。いわゆるニューノーマルを前提にした経営体制に転換しなければ経営の持続は困難になります。しかしながら、誰一人明快な答えを持っていないのが現実です。

加えてテクノロジーの飛躍的進化、気候危機がもたらす自然災害、地政学的衝突、そして新たな感染症の脅威など、直接間接的に直面せざるを得ない諸問題に向き合い、レジリエンスを高めていかなければ、経営や生活を持続させることが困難になります。そこで、国連が示したSDGsを正しく学び、経営や日々の生活に反映させ、持続可性を手にする行動が必要になってきます。


1)活動方針

研究テーマに沿って、ニューノーマルに求められるリーダーシップの在り方を改めて問い直し、経営者および経営幹部が身に着けるべき素養、長く広い時間軸空間軸に基づく社会やマーケットに読み方、そして新しい社会に相応しいビジネスモデルの事例研究と会員各社におけるビジョンや戦略構築、実践フェーズへの導入を促します。


2)活動内容

①ニューノーマルに求められるリーダーシップの在り方の研究と実践

これまで信じてきた常識が大きく覆され、いわゆるVUCAの時代では、組織、事業構造、人財育成、商品やサービスの概念、定義、考え方も転換せざるを得ない大変革期には、リーダーの思想、思考、態度が問われます。改めて、根本からリーダーの在り方を考えます。


②社会の潮流をつかみ、社会と経営のミスマッチを探り、経営戦略に反映する

世の中には、潮流(トレンド)というものがあります。今の経営の多くは、短期視点で行われてて、継続性・一貫性に欠けている現実があります。社会が変容する現実と私たちを含めた人々の思考や行動、社会秩序の変化をしっかり捉えます。


③新しい社会の方向性を示す、SDGsの正しい理解と実践のための学習

現在世界的に語られている「グリーンリカバリー」。今後、日本社会やすべての経営の考え方を含め、このテーマが中軸になってきます。さらに世界の諸問題を明快に示したSDGsは、新しい社会の方向性を示しています。
これをベースに、理念やビジョンを問い直します。


④リーダーおよび企業としての情報リテラシーの向上をめざす。

凄まじい勢いで進むデジタルテクノロジーに合わせ、莫大な量の情報が時と場所を選ばす行きかいます。特に日本は世界の情報に触れることができず、加えてローテク国家という実態が浮き彫りになりました。身の丈にあった、本来のDXを取り入れながら、情報の感度を高め、適切な意思決定が行えるよう学習し、実践します。